KDDI(9433)中間決算解説 増収増益で好調維持

2023年11月2日、KDDI(9433)が中間決算を発表しました。

決算内容、通期業績見通し、株価指標、配当金の推移、株主優待について解説していきます。

基本情報

KDDIは、総合通信大手の会社で、携帯「au」ブランド主体にライフデザイン事業を展開しています。

中間決算

中間決算では、売上高は増収、利益は2桁の増益となり、経常利益・修正1株利益は過去最高を更新しました。累計でも、売上高・利益ともに増収増益となりました。営業利益ベースでの進捗率は約51.9%となっており非常に順調です。

<決算説明資料のポイント>

・楽天ローミング収入減に対し、5G通信(通信ARPU収入)、DX、金融、エネルギー事業等、中期の収益基盤となる主要事業が着実に成長

※楽天ローミング収入とは、基地局が少なくカバーできるエリアが狭い楽天モバイルが、通信が行き届くようKDDIの回線の一部を使用しており、それにかかる使用料のことです。。

・通信ARPU収入は反転し黒字転換

※ARPU収入とは、一契約当たりの月間平均収入のこと。契約数×ARPUで計算されるため、契約数とARPUの両方を伸ばしていく必要があります。

通期業績見通し

2024年3月期の通期業績は、売上高・利益ともに増収増益であり、過去最高を更新する見通しです。

進捗率は良好であり、通期業績見通しに変更はありませんでした。

決算説明資料でNTT法についての見解が述べられていました。

KDDIとしては、NTT法の見直し(国際競争力の強化に向けた見直し)には賛成。NTT法の廃止には反対の意向とのことです。

資料によると、NTT法を廃止すると、➀料金の高止まりやサービスの高度化・多様化が停滞する懸念②地方等の条件不利地域におけるサービス維持が出来なくなる懸念③我が国の基盤である通信インフラの安全保障を損なう懸念があるようです。

仮に、NTT方が廃止された場合は、これらの懸念があるだけでなく、KDDIグループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があるとのことで、現政権である自由民主党および、総務大臣に要望書を提出しているようです。

株価指標(11/6現在)

PER的にはまだ割安感が残っています。

ROE・ROAは非開示となっていますが、営業利益率は非常に高く、高収益をあげていることがわかります。

配当利回りは3%をわずかに上回っており高配当となっています。配当金は今期で22期連続増配予定となっているため、中長期で利回りが上昇してくる銘柄です。

配当金

過去10年間の配当金の推移です。

2002年度より21期連続の増配を実現。「配当性向40%超」と「利益成長に伴うEPS成長」の相乗効果により、今後も持続的な増配を目指す方針です。

株主優待

保有株式数と継続保有年数に応じて、カタログギフトがいただけます。

筆者は、100株を5年未満保有のため、<花月コース>のカタログギフト(3,000円相当)をいただきました。

いろんなグルメが掲載されていましたが、筆者は、こちらの永盛丸漁獲一本釣り鰹たたきをいただきました。

3,000円相当でも、おいしそうなものがいっぱいあったので、これからも楽しみにしています。

ポイント

株価は中間決算を機に上昇しましたが、株価指標的にはまだ割安感があります。

配当金は22期連続増配の予定で、今期の業績も増収増益と好調を維持。加えて株主優待制度も導入しており、5年以上継続保有で優待利回りも上昇。

配当金・株主優待をいただきつつ中長期での成長も期待ができる優良な銘柄です。

以上です!投資の参考になればうれしいです!

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