2023年7月31日、マクニカホールディングス(3132)が第1四半期決算を発表し、同時に通期業績の上方修正も発表しました。
上方修正を踏まえても、進捗率は31%と好調であり、10月30日に発表される中間決算でも再度、上方修正を発表する可能性があります。
決算内容、通期業績見通し、株価指標、配当金の推移、株主優待について解説していきます。
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マクニカHD(3132)中間決算解説 業績好調で増配も株価急落
基本情報
マクニカホールディングスは、独立系の半導体商社としては国内トップクラスの会社です。技術発掘力に強みがあり、米国の半導体企業エヌビディアの製品も扱っています。
主要指数採用:JPX日経400、TOPIX
第1四半期決算
第1四半期決算では、売上高・利益ともに2桁の増収増益、過去最高を更新しました。営業利益率も5%→7%台に大幅に上昇しました。
決算説明資料では、産業機器や車載向けで世界的に高い需要が継続、働き方改革やリモートワークの普及によりエンドポイントセキュリティ関連が大幅に伸長、円安も追い風になったとのことでした。
通期業績見通し
2024年3月期の通期業績は、売上高・利益ともに増収増益、過去最高を更新する見通しです。
決算説明資料では、産業機器市場や車載市場で、製造業DX化や各国政府主導による半導体への投資、脱炭素化によるEV化を背景に引き続き堅調に推移する見込み。中国のデータセンター向けを中心にメモリー需要の減少を予想。クラウドサービス関連商品を中心としたアプリケーションやデータ分析基盤関連商品を中心とするビッグデータもさらなる成長の見通しとのことです。
今後も車載向け半導体・ネットワーク事業ともに成長する見通しです。
株価指標(10/18現在)
PER的には10倍台と割安。PBR的には割安感はありません。
ROEは22%と高水準であり、営業利益率も約6%と卸売業にしては高く、効率的に収益をあげていることがわかります。
海外売上高比率は約50%あり、決算説明資料にもあるように円安による追い風も受けられています。
株価は年初来で2.5倍に上昇しており、配当利回りは約2%と低値ですが、株主優待を導入しています。
配当金
連結自己資本配当率(DOE)4%を目安として安定的かつ継続的な配当を実施。機動的な自己株式の取得を実施し、総還元性向30~50%を還元方針としています。
株主優待
3月末に100株以上保有で、QUOカード、3,000円相当のカタログギフト、優待クラブオフサービスがいただけます。
ポイント
株価は値がさ感がありますが、PERは割安です。
通期業績は上方修正しており、それを踏まえても、第1四半期決算時点では進捗率は31%と好調であり、10月末に発表予定の中間決算でも、さらなる上方修正の可能性も考えられます。
配当利回りは低めですが、株主優待制度も導入しているため、どちらも楽しみながら、長期的な株価の上昇に期待したいですね。
以上です!投資の参考になればうれしいです!
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