菱洋エレクトロ(8068)決算期変更 増配と株主優待拡充も

2023年10月16日、決算期変更に伴う配当予想の修正および株主優待制度の変更に関するお知らせを開示しました。

その内容、通期業績見通し、株価指標、配当金の推移、株主優待について解説していきます。

基本情報

菱洋エレクトロ株式会社は、三菱電機系の半導体商社。インテルなど外国製に強みがある会社です。リョーサンと経営統合。

主要指数採用:TOPIX

中間決算

第1四半期決算では、売上高は増収、利益は減益となりました。累計では、売上高・経常利益・最終利益・修正一株利益は増収増益となりましたが、営業利益は減益となりました。

通期業績における営業利益での進捗率は53.8%と好調です。

決算説明資料では、売上高は、「半導体・デバイス」「ICT・ソリューション」ともに増収。売上総利益は、半導体関連のスポット案件や為替変動による押上げ効果の縮小を主要因に利益率が低下も、増益を確保。

通期業績見通し

2024年3月期の通期業績は、決算期の変更に伴い開示があった売上高・営業利益・経常利益のみ載せています。

売上高・営業利益は減収減益ですが、経常利益は前期比で約50%の増益の見通しとなっています。

決算説明資料では、半導体市況や為替動向など、先行き不透明感は依然残るも、概ね当初の下期見通しから大きな変動なしとしています。

テレビ向けビジネスは、上期の着地を踏まえて見通しを引き上げ。スマートフォン向けビジネスは、市況の冷え込みの影響を受けますが、今期増収見通しに変更はないものの、当初計画から伸び幅が縮小する見通しであるとのことです。

株価指標(10/18現在)

PBR的には割安でも割高でもない水準です。

ROE・営業利益率は市場平均よりも低く推移しています。

しかし、配当利回りは4.41%と高配当であり、合わせて株主優待制度も導入しているため、総合利回りが非常に高く株主還元に積極的です。

配当金

過去10年間の配当金の推移です。

配当方針はDOE(純資産配当率)を採用しており、還元率は5%としています。

今期は前期から70円の大増配の予定となっています。

株主優待

保有株式数に応じてカタログギフトか、クラブオフサービスの優待が受けられます。

従来は1,000株以上保有では、保有期間の規定はなくギフト商品か優待クラブオフサービスが受けられました。500株以上保有でも1年以上継続保有で優待がいただけましたが、今回の開示により500株以上の株主のみに限定され、保有期間の規定もなくなり実質的に拡充されました。

ポイント

今期は売上高・営業利益は減収減益予想ですが、配当金は前年比で70円の大増配となり、株主優待も拡充され、株主還元に積極的であるためおすすめです。

1単元30万円台と、そこそこ値が張りますが、優待は5単元からなので、優待を受け取るのは難しいかもしれません。しかし、配当利回りは高いため、100株を長期間保有するのもいいかもしれませんね。

以上です!投資の参考になればうれしいです!

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