2023年10月13日、良品計画(7453)が2023年8月期の通期決算、来期2024年8月期の業績見通しについて発表しました。
決算内容、来期業績見通し、株価指標、配当金の推移、株主優待について解説していきます。
基本情報
良品計画は、衣料、雑貨等を販売している「無印良品」ブランドで企画から小売まで行っている会社です。ローソンと提携しています。
企業の情報:株式会社良品計画 (ryohin-keikaku.jp
主要指数採用:JPX日経400、日経300、TOPIX
本決算
第4四半期決算では、売上高・営業利益・経常利益は2桁の増収増益、最終利益・修正一株利益は2桁の減益となりました。2023年8月期の本決算では、売上高・営業利益は増収増益でしたが、経常利益・最終利益・修正1株利益減益となりました。
決算説明資料では、国内事業は、既存店売上が伸び悩んだほか、急激な円安および輸送費上昇に伴う調達コスト増大により営業総利益が低下し、営業利益は減益。海外事業の営業利益は約30%増益。欧米事業では黒字転換したとのことでした。
来期業績見通し
来期2024年8月期の通期業績は、売上高・利益ともに2桁の増収増益、売上高・営業利益は過去最高を更新する見通しです。
決算説明資料では、営業収益は、国内外の出店を軸に二桁伸長。営業総利益率を49%に高めることで、営業利益は、過去最高となる480億円、前期比145%を見込むとしています。
また、店舗数計画は、国内626店舗、海外705店舗、国内外計1,331店舗とし、海外事業を加速していく計画のようです。
株価指標(10/13現在)
PER的にはやや割安感があります。株価はPTSで2,000円近く上昇していますが、1単元20万円以下で投資ができて魅力的です。
ROEは平均よりやや上で推移しており、営業利益率は小売業としては良い水準であると思います。
海外に積極的に進出しており、海外売上高比率は37.9%と水準が高くなってきています。小売業は円安により業績が圧迫されやすいですが、良品計画は円安によるプラスの影響も得られやすいです。
配当金
過去10年間の配当金の推移です。
配当性向は30%を基本方針としています。
コロナショックの影響があった2020年、2021年には減配していますが、その後は年間40円をキープしています。
来期は増益予想で過去最高を更新する見通しですが、配当金は年40円を維持しており、増配の発表はありませんでした。しかし、業績が好調であれば第1四半期または中間決算時点で増配を発表する可能性もあります。
株主優待
100株以上の保有で、5%割引がうけられる買物優待カードがいただけます。
こちらは「無印良品」で利用できますが、「無印良品」の商品がおいてあるローソンなどでは利用できないので注意してください。
ポイント
株価指標的にはやや割安感があり、1単元20万円以下で投資ができ、株主優待もいただけるため魅力的です。
業績は来期過去最高を更新する見通しであり、今後の株価上昇も期待できます。
以上です!投資の参考になればうれしいです!
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