米国株急落 !9月FOMCの概要を解説!

米連邦公開市場委員会(FOMC)が9月19,20日に開催され、声明文が20日に発表されました。

全体として、ややタカ派のイメージがありました!声明文の内容を解説していきます!

概要

・最近の複数の指標は、経済活動が堅調なペースで拡大してきていることを示唆する

・雇用の伸びは、ここ数か月に鈍化してきたが力強さを維持しており、失業率は低いままである

・インフレは依然として高水準にある

・米国の銀行システムは健全で強靭

・より長期にわたって最大限の雇用と2%のインフレを達成することを目指す

・目標実現を支えるためFF金利誘導目標のレンジを5.25-5.5%に据え置くことを決めた

・追加的な政策引き締めの程度を決定する上で、金融政策の累積的な引き締めや、金融政策が経済活動とインフレに与える影響の遅効性、経済や金融の情勢を考慮する

・目標達成を妨げる可能性のあるリスクが出現した場合、必要に応じて金融政策スタンスを調整する用意がある

・労働市場の状況、インフレ圧力やインフレ期待を示す各指標のほか、金融・国際情勢などを幅広く考慮して判断する

要約

最近の指標から、経済活動は堅調なペースで拡大してきており、雇用は力強く、失業率は低いまま。

インフレは依然として高いままであるため、FF金利誘導目標のレンジを5.25-5.5%に据え置く

最大の雇用と2%のインフレを達成するため、政策引き締めの効果、今後の経済・金融情勢を考慮しつつ追加的な政策引き締めの程度を決定していく

また、FRBのパウエル議長は会合終了後の記者会見で、「適切であれば追加利上げに動く用意があり、インフレが我々の目標に向かって持続的に低下していると確信が持てるようになるまで、政策を景気抑制的な水準に維持する考えだ」と述べていました。つまり、今後の経済指標次第では、追加利上げの可能性があるということですね!

今後のFF金利の見通し

2022年には積極的に利上げを進めたが、今年はそのペースをおろち手織り、利上げ終了に近づいている可能性も示唆しています!今後は、政策金利をどの程度の水準で、どの程度の期間維持していくのかがポイントになりそうです!

今回は、2024年の政策金利の見通しが発表されました。前回6月時点では、来年末の政策金利の予測の中央値は4.6%でありましたが、今回は5.1%に引き上げられていました。来年1年間での利下げ幅の見通しが、1.0%から0.5%に縮小されたことを意味しています。

なぜ、利下げ見通しが縮小されたのかというと、FRBメンバーは物価見通しは大きく修正せず、現在の米国経済の強さをみて、成長率見通しを大きく上方修正しているようです!

今のように米国経済が予想外に堅調なうちは、FRBは政策金利を高水準に維持し、インフレを鎮静化するために全力を注ぐことになるということですね。

まとめ

9月会合では、政策金利は現状維持となり、来年度の利下げ幅の縮小が示唆されました!つまり、実質的な利上げ効果があったため、米国株式市場では、株式の下落が生じたということでした!

現在の米国経済は強く、ソフトランディングに期待がかかりますので、株価の下落を押し目とみることもできます!今後の経済動向、株式市場の動きに注目ですね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました