新NISAに向けて!ETF(上場投資信託)ってなに?投資信託とは何が違うの?

4か月後の2024年1月から新NISAが始まります。

新NISAでは、年間120万円は金融庁が承認した優良投資信託への積立投資枠、240万円は成長投資枠を使用できます。成長投資枠では、個別株やETF(上場投資信託)にも投資ができます。もちろん投資信託への投資も可能です。

そこで、ETFとは何か、ETFと投資信託の違いについて解説していきます。

ETFとは?

概要

投資信託

そもそも、投資信託とは何かについて解説します。

上記にあるように、「投資家から集めたお金で、専門家が株式や債券などに投資・運用する商品」のこと。一口買うのに必要な投資資金が低いことが特徴です。(証券会社によりますが、一口100円からの商品もあります。)

投資対象は様々で、国内・海外、株式・債券などに投資します。投資する銘柄については、日経平均株価やTOPIX、米国のS&P500などの”指数”に連動するインデックスファンドになります。

専門家が行うため、手数料(信託報酬など)がかかり、1日1回算出される基準価格でしか取引できません。つまり、注文を出した時点では取引される価格が分からないことがデメリットです。

ETF

投資信託と同様に、「投資家から集めたお金で、専門家が株式や債券などに投資・運用する商品」であることに変わりはありません。しかし、投資信託と違い、一株の価格が決まっており、一株の投資資金はETFごとに違いがあります。

投資信託と比べて、市場に上場していることが最大の違いです。どういうことかというと、上場していることで、取引所の取引時間内に株式と同様に市場の動きを見ながらリアルタイムで取引することができることがメリットになります。

また、投資信託と比較し、信託報酬も低くなっていることがメリットといえます。

メリット・デメリット

メリット

➀リアルタイムで取引できる

 前述の通り、上場しているため、取引所が開いている時間に、自分の希望価格で取引することができます。個別株と同様に「成行」「指値」「逆指値」での注文が可能です。

②少額で分散投資ができる

 当然ですが、個別株は銘柄ごとに株価が違います。そのため、すべての銘柄に同じ金額を投資をしようとすると、「銘柄Aは10株買えたけど銘柄Bは1株しか買えなかった」ということがよくあります。また、日本株の場合は、1単元が100株の企業が多いため、銘柄ごとに金額にばらつきが生じてしまい、ポートフォリオを構築しにくくなります。ETFでは、1株で何十社にも分散投資ができるため、ポートフォリオの管理が簡単になります。

③インデックスファンドの方が投資成績がいい

 長期的にみると、指数に連動するインデックスファンドの方が、投資成績がいいと言われています。証券会社の専門家が個別に銘柄を選定したとしても、長期では指数に勝てないことが多いです。そのうえ、企業の分析を個人がするのは限界があることを考えると、指数に連動するETFに投資をしている方が勝率が高くなりやすいです。

④信託報酬が低い

 投資信託・ETFのどちらも手数料(売買手数料や信託報酬)がかかります。信託報酬というのは、そのファンドを保有しているだけでかかる手数料です。同じ指数に連動するファンドでは、手数料が低い方がトータルリターンに差が出てきます。ETFは投資信託より手数料が低いです。

⑤テーマごとに投資できる

 例えば、高配当株や成長株など、自分で銘柄を分析し選定していくのは大変です。世の中には、膨大な数の指数が算出されており、テーマごとに分かれています。ETFでは、自分の投資したいテーマの銘柄に分散投資ができます。

デメリット

➀元本割れがある

 個別株と同様に、指数に連動するETFは指数が下がれば当然株価は下落していきます。

②分配金の再投資がしにくい

 投資信託は、投資資金が比較的小さくなっており、買い増しが容易です。また、ファンドによっては、分配金再投資という機能があり、分配金(個別株でいう配当金のこと)を自動で再投資に回してくれるため、いちいち自分でする必要がなく、ほったらかし投資に便利です。

 ETFは、一株の価格が決まっているため、投資資金が十分にないと買い増しができません。さらに、分配金があっても、一株分に満たなければ再投資ができず、複利を効率的に生かすことができません。

③信託報酬などの手数料がかかる

 先述の通り、ファンドに投資する際には手数料がかかります。投資信託と比較し手数料が低くなっていることはメリットですが、保有しているだけで手数料がかかることに変わりはありません。高配当株指数に連動するファンドであれば、手数料を上回る分配金を得ることができ、手数料に負けることはありません。しかし、分例えば金価格に連動するファンドなどは、分配金がないため利益確定するまで利益がでません。そのため、株価が下落すると手数料がかかるうえ、損切せざるを得なくなります。

まとめ

今回は、ETFについて、その概要・投資信託との違い・メリットデメリットについて解説しました。

少額で分散投資ができるうえ、リアルタイムで自分の希望価格で取引できること、さらに、投資信託と比較し手数料が低くなっていることがメリットです。

デメリットもあるため、指数とファンドの特徴を理解し、身長に投資判断を下さなければなりませんが、個別株に手が出しにくく、手数料など資産形成の邪魔になるものは低く抑えたい、と考えている方にはおすすめです。

以上です。

この投資ブログでは、今後、個別のETFも紹介していこうと考えています。

指数の特徴やファンドの特徴、市場平均と比較しパフォーマンスがどうなのか、ということを紹介していこうと考えているので、ぜひ参考にしてみてください!

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