古野電気(6814)決算解説 通期業績も上方修正 増配も

2023年10月16日、古野電気(6814)が中間決算を発表し、同時に通期業績を上方修正しました。

当社は7月14日の第1四半期決算時にも上方修正を発表しており、2四半期連続での上方修正となっています。

決算内容、通期業績見通し、株価指標、配当金の推移について解説していきます。

基本情報

古野電気は、魚群探知機、電子海図など船舶用電子機器の世界最大手の会社です。無線技術を核に、GPSや医療機器事業を強化しています。

主要指数採用:TOPIX

中間決算

中間決算では、売上高・利益ともに増収増益、営業利益は前年同期比で約4倍、その他の利益は約2倍となり、売上高・最終利益・修正一株利益は過去最高を更新しました。累計でも、売上高・利益ともに増収増益となっており、進捗率は75%と絶好調です。

説明資料では、売上高は、高水準な受注残の解消と納期の正常化に向けた増産により、舶用事業の海外向け販売が拡大。営業利益は、工場の生産効率の改善等により売上総利益が増加。海外における販売が好調、為替においても想定より円安水準収益性改善の取り組みの進展もあり、通期業績を上方修正したとのことでした。

通期業績見通し

2024年2月期の通期業績は、売上高・利益ともに増収増益。営業利益・最終利益・修正一株利益は前期比3.3倍。売上高・最終利益は過去最高を更新する見通しです。

説明資料では、収益性改善の取り組みや円安の影響、舶用事業の底堅い需要環境の見込みから、上方修正。今後の事業環境についても、舶用事業の需要が底堅く推移すると見込んでいます。

株価指標(10/21現在)

PER・PBR的には割安水準です。株価も1単元(100株)を20万円以下で投資ができるため、個人投資家にも手が出しやすい価格帯となっています。

前期までのROE・営業利益率は低水準ですが、今期は、2四半期累計で営業利益率は6~7%台と前期から大幅に改善しています。

海外売上高比率は64%と比較的高く、昨今の円安による追い風も受けられます。下期のドル円レートは1ドル140円と他社より円安に推移すると想定しているため、円高に振れた際には業績の下振れ要因となるため注意が必要です。

配当金

過去10年間の配当金の推移です。

過去については、増配と減配を繰り返しており安定感はありませんでした。

しかし、2024年を初年度とする中期経営計画では、連結配当性向30%以上を基本方針とすることが明示されています。それにより、今期は増益・上方修正となったことで、配当金も当初予想(年間25円)から20円も増配され、年間45円の見通しとなりました。

ポイント

株価指標は割安水準。今期は円安による追い風を受け業績が好調に推移しており、株価は1単元が20万円以下と手が出しやすい水準であるため魅力的です。

今期は2四半期連続で業績の上方修正が発表されており業績は好調です。そのため、下期でも上方修正が発表される可能性があり、それに伴って配当金も増配される可能性が高いです。

以上です!投資の参考になればうれしいです!

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