京セラ(6971) 10年ぶりに株式分割で買いやすく

9月29日、京セラ(6971)が2024年1月1日付で1株を4株に分割すると発表しました。2013年に分割して以来、約10年ぶりとのことでした。28日には、初期費用なしで住宅の屋根に太陽電池と蓄電池を接地するサービスを始めるとも発表しています。

京セラの株価指標・業績動向について解説していきます。

基本情報

京セラは、大手電子部品メーカー。素材から部品、デバイス、機器、さらにはサービスやネットワーク事業にいたるまで、多岐にわたる事業をグローバルに展開している会社です。

企業の情報:京セラ株式会社 (kyocera.co.jp)

主要指数採用:JPX日経400、日経225、日経300、TOPIX、TOPIX100

株価指標(10/1現在)

PERは割高な水準ですが、PBRは解散価値の1倍を下回っており、資産からみると割安です!

過去10年間の配当金の推移では、コロナショックの影響があった2021年3月期は減配となっていますが、そこからスマホやパソコンなどの半導体需要増加により業績が好調であったことから、40円の大増配となっています!

配当性向は50%程度の水準で維持する方針としており、機動的な自社株買いも実施しています。   2024年3月期は、200円の配当に加え、500億円の自社株買いを行うことを発表しています!

業績

期初発表の2024年3月期通期業績は、売上高は増収し過去最高を更新、利益は二桁増益の見通しです!                                            第1四半期決算では、売上高・利益ともに減収・減益となりましたが、進捗率は25%とまずまずのようです。

決算説明資料をみると、売上高は円安による増収効果はあったものの、主要市場(半導体関連、情報通信市場)での調整局面に伴い、主要部品の需要が減少し減収。利益は減収の影響に加え、インフレによる原材料価格、エネルギーコスト等の上昇を主因に減益になったとのことでした。

業績の見通しとしては、主要市場である半導体関連や情報通信市場は下期以降に回復する見込みとしており、通期業績予想を据え置いています。

ポイント

第1四半期決算時点では、昨年同期比で1/4減益となりましたが、進捗率は25%とまずまず。PER的には割高感がありますが、PBRは1倍を下回っており割安水準です。

半導体需要は減少傾向で、今年後半には需要が回復していくと思われていましたが、少し雲行きが怪しくなっています。需要減少による影響はまだまだ続く可能性がありますね。

しかし、10年ぶりの株式分割されたことで、今まで値がさで手が出しづらかったですが、来年1月からは個人投資家でも買いやすくなりますね。

高配当とはいえませんが、配当利回りは2.6%あり、株主優待もあることは魅力的です。

以上です。参考になれば幸いです。

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