9月25日に、三菱ケミカルグループ(4188)が、国内で半導体材料の新工場を建設すると報じられました!半導体市場は減速していますが、底打ちの思惑もあり、今度の需要回復への期待から、当日は一時的に2.8%も高騰しました!
三菱ケミカルグループの株価指標と業績見通しについて解説していきます!
基本情報
証券コード:4188
主市場:東証プライム
時価総額:1兆4,593億円
主要指数採用:JPX日経400、日経225、日経300、TOPIX、TOPIX100
三菱ケミカルグループは、総合化学で首位。脱炭素や食糧供給問題、予防・再生医療、半導体などに使用される材料を製造している会社です。
企業の情報:三菱ケミカルグループ (mcgc.com)
株価指標(9/26現在)
株価:973.7円
PER(株価収益率):14.2倍
PBR(株価純資産倍率):0.82倍
売上高営業利益率:3.94%
海外売上高比率:49.96%
配当利回り:3.30%
還元方針:中期経営計画に基づく2025年度までの実行計画において、前年度比での配当増加及び2025年度の配当性向35%を目標
業績
2024年3月期の通期業績は、売上高は減収となっていますが、営業利益・経常利益は大幅に増益、最終利益・修正一株利益は小幅増益の見通しとなっています!また、第1四半期決算では、売上高は減収、営業利益は増益となりましたが、経常利益・最終利益・修正一株利益は減益となりました
進捗率としては、第1四半期決算時点で34.2%と好調です!
利益の減益要因は、販売数量の減少と在庫評価損の影響、特に石化・炭素の需要低迷と在庫評価損が減益の主要因となったようです。半導体関連市場や欧米の需要低迷が続いていることも一つの要因です。
それに対して、産業ガスは値上げと生産性向上等により好調に推移、ヘルスケアも北米ラジカヴァの 販売伸長とコスト構造改革により増益となったと発表しています。
今後の見通しとしては、素材関係の低調な事業環境からの回復が弱く、厳しい状況で推移することを想定するが、好調な産業ガスの業績に加え、価格・コスト構造改革の堅調な進捗がみられている。ただし、事業環境の見通しが非常に不透明であり現時点で業績への影響を取り込むことは困難であるため、上期業績予想は据え置いたと発表しています。
ポイント
PERは適正水準に近いと思われますが、PBRは1倍を下回っており割安であるといえます!配当利回りは3%を超えており高配当です!
ただし、世界的なインフレがいまだ終息しておらず、原材料価格の高騰や景気減速による需要減による影響があり、通期業績は増益の見通しですが、利益の下振れリスクもあります!
第1四半期決算時点での進捗率が約34%と好調であるため、会社予想の利益は低めに見積もっているものと思われます!
業績の下振れリスクはありますが、同時に上方修正の可能性もあるため、購入するか難しいところです。現在は、世界景気は減速気味ですが、化学素材は様々な製品を作る上で欠かせないものなので、景気回復局面では業績がかなり伸びていきます!そのため、1単元10万円以下で購入できる今のうちに持っておき、景気回復局面での株価の上昇を狙ってみてもいいかと思います!
以上です!ぜひ投資の参考にしてしてみてください!
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