ヤマハ発動機(7272)3Q決算解説 増収増益で株式分割も

2023年11月7日、ヤマハ発動機(7272)が第3四半期決算を発表しました。通期業績見通しに修正はありませんでしたが、株式分割を発表しています。

決算内容、通期業績見通し、株価指標、配当金の推移、株主優待について解説していきます。

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基本情報

ヤマハ発動機は、楽器のヤマハが発祥、2輪世界大手の会社です。バイクだけでなく、船舶などに多角化、船外機で首位となっており、ロボット事業も行っています。

第3四半期決算

第3四半期決算では、売上高は微増収ですが、利益は減益となりました。それでも、3四半期累計では、売上高・利益ともに増収増益であり、進捗率も82.4%と好調です。

<決算説明資料のポイント>

・新興国二輪車はベトナムで出荷が大きく減少したが、インドネシア、インド、ブラジルで需要堅調、出荷増加。中小型船外機は需要減少につき、来シーズンにかけて在庫調整。

・半導体調達改善で新興国二輪車プレミアムモデル出荷増加。価格転嫁の効果拡大に加え円安が追い風となり、過去最高の売上高・各利益を達成。

・二輪車出荷台数・売上高は、北米・欧州で約10-20%成長。マリンの売上高は、アジアで約70%成長

・営業利益率について、二輪車事業は前年同期6.6%から9.3%に、マリン事業は前年同期21.1%から21.9%に改善した

通期業績見通し

2023年12月期の通期業績は、売上高・営業利益は2桁の増収増益であり、売上高・各利益は過去最高を更新する見通しになっています。

中間決算では、原材料や海上運賃等のコストアップ緩和と半導体調達改善の影響を織り込み、売上高・各利益を上方修正したと発表しました。

第3四半期では、そこからさらなる上方修正はありませんでしたが、二輪車は販売台数の増加が見込まれ、マリンは販売台数は微減の予想。しかし、どちらも値上げ円安効果により営業利益の大幅な増益に寄与しているとのことでした。

株価指標(11/7現在)

直近の安値から株価は200円程度上昇していますが、PERはまだまだ割安です。

ROE・ROA・営業利益率は非常に高く、高収益かつ効率的に収益をあげています。

配当利回りは3.75%と高く、直近は増配を続けながら株価も成長しており、非常に優良な銘柄であると思います。

配当金

過去10年間の配当金の推移です。

コロナショックのあった2020年には業績が大きく落ち込んだことで減配となっていますが、翌年には約2倍に増配されており、その後も順調に増配を続けています。

配当と自社株買いを合わせた総還元性向は40%を基準にしています。

株主優待

保有株式数、保有期間に応じて、ポイントがいただけます。そのポイント数に応じて、優待品の中から好きなものと交換できます。

第3四半期決算の発表と同時に、12月31日を基準日として、1株→3株に株式分割を行うことが公表されました。

それに伴い株主優待の拡充もされた結果、100株の投資金額が低くなるうえ、株主優待もいただける。基準日までに100株以上保有している株主は、優待利回りが高くなります。

ポイント

株価指標的には非常に割安であり、株式分割によりかなり投資しやすくなりました。

株主優待も拡充され、総合利回りはさらに高くなり、株主優待は3年以上継続保有でより充実したものになることから、長期で持ち続けたい銘柄です。

以上です!投資の参考になればうれしいです!

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