ポーラ(4927)業績上方修正なのに年初来-20% 押し目

2023年10月15日現在、ポーラ・オルビス(4927)は、業績好調であるにも関わらず、年初来高値から約23%下落しています。

中間決算内容、通期業績見通し、株価指標、配当金の推移、株主優待について解説していきます。

基本情報

ポーラ・オルビスは、化粧品大手の会社です。高級品のポーラと通販のオルビスが2大ブランド。ポーラはエステ併設店展開しています。

企業の情報:ポーラ・オルビス ホールディングス

主要指数採用:TOPIX

中間決算

中間決算では、売上高・利益ともに増収増益、利益に至っては2桁の増益になっています。累計では、本業の稼ぎを示す営業利益が前年同期比82%の増益となっており、非常に好調です。ただし、最終利益は32%の減益でした。

決算説明資料では、国内化粧品市場は⼈流が回復し経済活動が正常化、前年を上回って推移。インバウンド消費は戻りつつあるが、中国からの訪⽇客数の回復ペースは鈍い。また、中国の化粧品市場は、コロナ影響は沈静化したものの想定に対して緩やかな回復となりました。

2大ブランドであるポーラとオルビスの両方で、新規顧客数および増収トレンドが継続中とのことです。

営業利益が増益の⼀⽅で、純利益が減益となっています。これは、営業外収益における為替差益の減少、ならびに前年同期はH2O PLUSブランドを終了したことにより法⼈税等がマイナスとなっていたことの反動によるものとのことでした。

最終利益が減益なのは一過性の要因とのことですね。

通期業績見通し

2023年12月期の通期業績は、売上高・利益ともに増収増益の見通しです。

ポーラとオルビスの両方が好調をキープしているため、ビューティーケア事業で当初計画から営業利益9億円増、純利益16億円増に上方修正されました。

株価指標(10/15現在)

PER・PBR的には割高感がありますが、利益率は改善傾向です。

配当利回りは3%を超えており高配当。株主優待制度も導入されており、総合利回りではより高くなります。

株主優待

株主優待では、12月末に、保有株式数に応じて自社商品と交換ができるポイントが付与されます。

1ポイント100円相当であり、100株保有で1,500円相当の商品と交換ができます。

ポイントの有効期限は3年となっており、保有ポイントは、株式を継続保有いただいた場合、翌年に繰り越すことができるため、非常に使い勝手がいいですね。

配当金

過去10年間の配当金の推移です。

2015年から2019年、コロナショックの前までは増配を続けていました。しかし、コロナショックにより利益が非常に落ち込んだため、1019年は特別配当も加わっていたこともあり、前年比50%以上も減配しています。

その後は配当金を維持・増配しており、実質累進配当となっています。

配当性向は60%を目安にしていますが、現在は配当性向100%以上のため、今後減配に注意が必要です。

ポイント

今期の業績は好調で、上方修正も行われましたが、中国経済の減速を嫌気してか株価は伸び悩んでいます。

配当金は維持されたことで配当利回りが3%を超え、高配当化しました。

株価指標的には手だ出しづらい水準ですが、直近業績は好調であり、主力商品も増収トレンドを継続していることから、下期や来期にかけ業績が伸びていく可能性にも期待できます。

株主優待制度は使い勝手がよく、高くて普段買わない商品と交換して楽しんでみてもいいですね。

以上です!投資の参考になればうれしいです!

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