ビックカメラ(3048)決算解説 通期20%減益着地 来期増益

2023年10月11日、ビックカメラ(3048)が2023年8月期の本決算を発表しました。

決算内容、来期業績見通し,株価指標,配当金の推移,株主優待について解説していきます。

基本情報

ビックカメラは、家電量販店大手の会社です。首都圏駅前に大型店を展開しています。ネット販売も行っており、傘下にコジマがあります。

企業の情報:株式会社ビックカメラ

主要指数採用:TOPIX

本決算

第4四半期決算では、売上高・営業利益・経常利益は増収増益となり、最終利益は赤字縮小となりました。2023年8月期の通期業績では、売上高は増収しましたが、営業利益は20%減益となり、最終利益は約50%も減益となっています。

決算説明資料では、日本経済は、緩やかに景気が回復しており、個人消費は持ち直してきています。家電小売業界における売上は、ゲーム等が好調に推移したが、テレビ、エアコンや調理家電等が低調であったため、総じて低調に推移したとしています。

通期業績は当初予想から下方修正されました。その理由としては、引き続き巣ごもり需要の反動減により減収。売上高要因に加え、連結子会社である株式会社ビックライフソリューションが保有する機械装置等の固定資産の減損損失を計上したことにより減益となりました。その結果、各利益は公表した通期業績予想を下回ったとのことでした。

来期業績見通し

来期の業績見通しは、売上高・利益ともに2桁の増収増益。最終利益・修正一株利益は前年同期比2.6倍になる見通しです。

決算説明資料では、日本経済は緩やかな回復が続くことが期待されます。売上高は、株式会社TDモバイルが新たに連結子会社となること及びインバウンドマーケットの一層の回復を見込むことにより増収の見通し。利益は、上記売上増による増益を見込む。株式会社ラネットにおける減益、株式会社
TDモバイルののれんの償却及び株式会社ビックライフソリューションにおける創業赤字の拡大を予想していますが、前年同期比11%の増益となる見通しです。

株価指標(10/16現在)

PER的には割高感があります。

ROEや営業利益率も低く、あまり効率的に収益をあげられていないようです。

今期は3円の増配を予定していますが、配当利回りは1.62%と低く推移しています。

配当金

過去10年間の配当金の推移です。

コロナショックにより2020年は減配しています。

その後は年間15円を維持しており、来期は大幅な増益を見込むことから、年間18円に増配予定となっています。

株主優待

保有株式数に応じて買物優待券年2回いただけます。

1年以上保有で1,000円分、2年以上で2,000円分追加されるため、長期保有がおすすめです。

ポイント

今期は減益となりましたが、減価償却による一過性の特別損失が主な理由のため、あまり心配することはないでしょう。

巣ごもり需要の減少と、世界景気の減速などの影響はありそうですが、日本国内の景気は回復してきているため、来期の業績回復に期待です。

株価指標的には投資妙味が少ないですが、1単元を10万円前半で投資ができること、年2回株主優待がいただけることは魅力的です。

株主優待は長期保有で利回りがアップするためおすすめです。

以上です!投資の参考になればうれしいです!

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