パルグループHD(2726) 中間決算解説 上方修正あり

2023年10月11日、パルグループホールディング(2726)が中間決算に加え、業績予想の上方修正を発表しました。中間決算の内容、通期業績見通しについて解説していきます。

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基本情報

パルグループホールディングスは、「チャオパニック」など若年女性衣料で薬50のブランドを展開しており、生活雑貨「3コインズ」も運営している会社です。

企業の情報:株式会社パルグループホールディングス (palgroup.holdings)

主要指数採用:TOPIX

中間決算

中間決算では、売上高・利益ともに増収増益。売上高は過去最高を更新しました。利益の伸びも著しいですね。その結果、上期(3~8月)でも、売上高・利益ともに増収増益となっています。

決算説明資料では、ECの販売強化のための各種プロモーションが功を奏して好調に推移したことに加え、実店舗についても自粛規制の緩和により人の流れが増え、商業施設の集客も好転してきたことから、来店客数、売上ともに増加し、期初に想定していた経常利益予想を約30%、親会社株主に帰属する当期純利益を42%上回る増益となりました。

ほとんどの事業で増益となっていますが、なかでもEC売上は32億円となり、ECシェア36.7%、前年比は115%と2桁UPしています。また、アプリ会員数も8月末で864万人まで到達したようです。

通期業績見通し

2024年2月期の通期業績は、当初売上高7.7%増収、営業利益5.0%増益の見通しで過去最高を更新する見通しでした。

しかし、中間決算と合わせて、通期業績予想の上方修正も発表され、売上高は12.0%増収、営業利益は19.9%増益の見通し過去最高を大幅に更新する見通しに修正されました。進捗率も54.3%と好調です。

決算説明資料では、光熱費や原材料価格の高騰円安による更なる物価上昇の影響は未だ続いており、また人手不足からくる賃金コストの上昇も加わり、店舗を運営する小売業にとっては、厳しい経営環境が続いていることより、第2四半期累計期間の売上・利益の状況を取り込み、下期の業績予想は変更せずに、2024年2月期の通期業績予想を上方修正したとのことでした。

株価指標(10/11現在)

PERはやや割安水準です。ROEと営業利益率は高く、効率的に収益をあげています

業績見通しは上方修正されましたが、配当金は据え置かれたため、配当利回りは1.5%程度と低めとなっています。

株主優待制度も導入しており、100株から宿泊優待券がいただけ、割引率も50%と高く非常にお得です。

株主優待制度については、パルグループHLDGS(2726) 好業績で株主優待も魅力で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

ポイント

通期業績は大幅に上方修正がされましたが、決算説明資料をみてみると、事業環境は厳しいため下期の業績予想は据え置かれました。そのため、第3四半期以降も好調さが続くと、さらなる上方修正の可能性も考えられます。

8月末で株式分割がされており、投資単位が引き下がっているため個人投資家でも手が出しやすい水準です。また、株主優待制度では、保有株式数に応じて最大約30,000円お得になる宿泊優待券がいただけ、こちらも株式分割後でも100株から2枚いただけるため、実質的に株主優待の拡充がされています。

以上です!投資の参考になればうれしいです!

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