【NF・日経高配当50 ETF(東証:1489)】

2024年1月から始まる新NISAに向けて、物価高・資源高による圧迫された家計の手助けとなる、NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(略称:NF・日経高配当50 ETF、東証:1489)について紹介します。

概要

連動する指数

日本経済新聞社が算出する「日経平均高配当株50指数」に連動します。

日経平均高配当株50指数とは、日経平均株価の構成銘柄のうち、予想配当利回りの高い原則50銘柄で構成される株価指数です。

配当利回りウエート方式:配当利回りに流動性(売買代金)を加味して構成銘柄の指数算出上のウエートを決定。従来までの価格平均や時価総額加重平均とは異なる算出方法を採用しています。2017年1月10日から算出を開始しました。

銘柄入れ替え:毎年1回、「定期見直し」で6月末(最終証券営業日)に構成銘柄を入れ替える。基準日である5月末(同上)の予想配当利回りの高い銘柄を選定。日経平均から除外される銘柄や、予想配当が無配となった銘柄は臨時に除外し、原則として構成銘柄が45銘柄未満となるまではその都度補充はせず、次の定期見直しで50銘柄に戻す。

指数の詳細は指数情報 - 日経平均プロフィル (nikkei.co.jp)を参照ください。

ファンドについて

運用会社:野村アセットマネジメント

上場市場:東京証券取引所

純資産総額:1354.2億円

売買単位:1口

最低取引金額:57,760円

分配金利回り(9/4現在):3.81 (日経平均株価指数配当利回り:1.80%)

信託報酬:0.308% (日経225連動ファンド:0.154%)

分配金支払い基準日:毎年1月、4月、7月、10月の各7日(年4回)

<ポイント>

分配金利回りが3.8%超えの高配当ETF。日経平均株価指数の利回りと比較し、その高さがわかります。

分配金支払い基準日は、1月・4月・7月・10月の年4回もあります。また、2020年のコロナショック時は減配となりましたが、過去2年間は増配しています。

個別株では、決算月の関係で、3月・6月・9月・12月に配当金の支払いを行う企業が多いため、毎月分配金を目指している方におすすめです。

信託報酬については、0.308%と、日経225連動ファンドと比べると2倍程度高く設定されています。ただし、分配利回りが高いことを考えると、それほど大きな差にはならないと思います。

指数の構成銘柄(上位10銘柄)

日本たばこ産業やソフトバンク、日本郵政など、高配当株で有名な企業が多く入っています。

高配当株はバリュー株が多く、PBRが1倍を下回っている企業が多いです。東証のPBR1倍割れ是正勧告により、日本郵政(6178)やシチズン時計(7762)など、PBRをあげるために大規模な自社株買いを発表した企業も含まれるため、直近では株価も上がってきています。

今年6月の定期入れ替えで、東ソーやいすゞ自動車、川崎汽船などが加わり、株価が上がって配当利回りが下がってしまった伊藤忠商事が除外されました。

ファンドの成績

このように、過去一年間の比較では、

日経平均株価が+19.13%であるのに比べ、日経高配当50 ETFは+39.79%と大きくアウトパフォームしています。(日経平均株価の上昇率もすごいですね)

まとめ

今回、NF・日経高配当50ETFを紹介しました。

インフレ時代の到来により、家計が圧迫され、高配当株の魅力が高まってきました。バリュー株の要素が強い高配当株は、低PBRであることが多いため、株主還元を高めていくことで、今後の株価の上昇・増配に寄与すると思われます。

実際、過去1年では、10%以上も日経平均株価をアウトパフォームしており、配当だけでなく、株価の上昇でも魅力を発揮しています。

しかし、6月の定期入れ替えでは、伊藤忠商事が組み入れ銘柄から除外されました。商社株は米国の著名投資家が買い増しを表明し、年初来から大きく株価が上がってしまったため、配当利回りがさがったことが要因と考えられます。

伊藤忠商事は、累進配当や下限配当のステップアップ(配当の下限を毎年上げていくこと)、つまり毎年増配していくことを発表しています。このような優良企業が除外されてしまうのは、少しもったいないような気がします。

このように、デメリットはありますが、それが許容できるのなら、少額で高配当株へ分散投資がしたい、分配金と株価上昇のどちらも享受したい、という方は投資を検討してみてはいかがでしょうか。

連続増配株や累進高配当株に投資を検討している方は、まだ連動するファンドが開発されていませんが、日本経済新聞社から新しい指数が発表されていますので、日経連続増配株指数、日経累進高配当株指数について紹介!の記事を参考にしてみてください。

以上です。

このブログでは、新NISAに向けて高配当株への投資に興味があるけど、目忙しくて銘柄を分析している余裕がない。会社の概要や業績をサクッとみて、分析にあまり時間をかけたくない。

という方に向けて、高配当株やETF、新NISA、投資に関するお得な情報などを発信しています。

資産運用を始めたてで、高配当株・ETFの分析・選定に悩んでいる方はでひ参考にしてみてください。

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