【PBR1倍割れ解消推進上場投信(2080)】9月7日より解禁!話題のアクティブETFについて解説!

アクティブ運用型ETF(Exchange Traded Fund=上場投資信託)が2023年6月に解禁され、東京証券取引に3社6ETFが新規上場し、9月7日より運用がスタートされました!

上場が承認された6本は、シンプレクス・アセット・マネジメントが運用する「PBR1倍割れ解消推進ETF(2080)」、「政策保有解消推進ETF(2081)」、「投資家経営者一心同体ETF(2082)」。そして、野村アセットマネジメントが運用する「NEXT FUNDS 日本成長株アクティブ上場投信(2083)」、「NEXT FUNDS 日本高配当株アクティブ上場投信(2084)」。それに加え、三菱UFJ国際投信が運用する「MAXIS高配当日本株アクティブ上場投信(2085)」の6本です!

今回は、シンプレクス・アセット・マネジメントが運用する「PBR1倍割れ解消推進ETF」について解説します!

結論

・特徴:PBR1倍割れしている企業に、企業価値向上の意識を刺激し、経営の質の改善を目指す    →株価を上げるよう働きかける

・少額で246銘柄に分散投資ができる

・PBRが1倍を超えても、その銘柄を持ち続けることがある

・経費率(信託報酬)が年率0.99%と高め

概要

アクティブETFとは

「アクティブETF」といっても、制度上は「アクティブリターンをめざす」というものではなく、「連動対象となる指数が存在しない」と規定されたETFのこと。「インデックス(指数)に縛られず柔軟な運用を行うことができます!

良くも悪くも、インデックス運用では、指数(ベンチマーク)の動きに連動していかなければなりません。新規に指数に組み入れられる銘柄が公表されても、実際に組み入れられるのは少し遅れるため、その間に株価が上昇してしまい、割高でも購入せざるを得なくなります

アクティブ運用では、ベンチマークの動きに左右されず、株価が上昇する前(株価が割安なとき)に先回りで購入することができます!

PBR1倍割れ解消推進ETFについて

企業ホームページ:PBR1倍割れ解消推進ETF|アクティブETF|シンプレクス (simplexasset.com)

PBRとは

現在の株価が企業の資産価値の何倍かを測る尺度です。

資産が有効活用されていないとPBRが低くなります。

一般的にはPBR1倍が株価の底値の目安とされていますが、日本では半数程度の企業がPBR1倍割れです。

米国の優良企業500社で構成されるS&P500指数と、日本の東証プライムに上昇している企業で構成されるTOPIX500を比べると、日本の中でPBR1倍以下の企業がどれだけ多いかがわかります。

それだけ、資産からみて割安に放置されている状況ということです!

PBRをあげるには、大きく2つ方法があります。自社株買いなどによって資産を圧縮すること資産価値を上回るくらい株価を上げていくことです!

そのため、PBR1倍以下の企業は、株主還元を拡充し、株価を上げていく必要があるのです!

特徴

当ファンドの目的は、上場企業でありながら株価がブックバリューを下回っているという特異な現象を改善させることです。経営者に対してエンゲージメントを行っていくことでパフォーマンスを上げていくアクティブETFになります!

保有銘柄

日本郵政(6178)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など、日本を代表する企業になります!

セクターの特徴として、金融関係や鉄鋼、電気・ガスなど幅広いセクターが採用されています!

その他の保有銘柄が気になる方は、こちら(アクティブETFの投資先は? 「PBR1倍割(2080)」は日本郵政など246銘柄 – |QUICK Money World –)をご覧ください!

メリット

中長期的に基準価格の上昇(株価の上昇)が見込める

 東証がPBR1倍割れ企業に対し、改善策の開示を要請しました。そのため、PBRをあげる方法について具体的な対策を講じ、公表する企業が増えます。株主還元を高める企業であれば、評価する方が増えることで、株価が上昇していきます。

一口1,000円程度と、少額から購入できる

 上場した際の基準価格は一口1,000円であり、少額から分散投資できます。日本株は1単元100株であることが多く、1株1,000円であれば1単元で10万円。1株5,000円であれば1単元50万円となります。そのため、分散投資をしようとしても、銘柄ごとで投資資金にばらつきが生じてしまい、うまく分散することができません。

 そこで、当ファンドはPBR1倍割れの企業を246銘柄採用しています。当ファンドに投資をすると、小額からこれらの銘柄に分散投資ができるんです!

デメリット

元本保証はない

 株式を投資対象としているため、これら投資対象の価格変動の影響により基準価額は変動します。したがって、投資元金を割り込むことがあり、元本が保証されているものではありません。

経費率(信託報酬)が高い

 当ファンドの経費率(信託報酬)は年率0.99%(税抜0.9%)です。

 東証プライムに上場している企業で構成されるTOPIXに連動するETFで、ブラックロックが運用する「iシェアーズ・コア TOPIX ETF」は年率0.0495%(税抜0.0450%)とかなり低いです。

 インデックス運用は指数に連動することが特徴で、アクティブ運用はファンドマネージャーが保有銘柄の選定・入れ替えをしているため、信託報酬が高くなりがちです。信託報酬は、長期運用でパフォーマンスが低下しやすい要因の一つです。そのため、当ファンドに投資をする際には、信託報酬が高いということに注意をする必要があります

まとめ

今回は、9月7日から運用が開始されたアクティブETFである「PBR1倍割れ解消推進ETF」について解説しました!

このほかに5本のETFがあるので、後日いくつか紹介していこうと思います!

当記事が投資の参考になれば幸いです!

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