JT(2914)円安で増益加速!配当金増配の可能性も!

今回は、高配当株として有名。値上げと円安により通期業績の上方修正を発表した、個人投資家にも人気な日本たばこ産業について紹介します。

概要

企業情報

証券コード:2914

銘柄名JT

決算:12月

業種名:食料品

特徴:たばこ事業が中心。値上げにより営業利益増加。紙・加熱式の両方で販売数量増加している。その他、医薬事業・食料品事業を営む。

JTウェブサイト (jti.co.jp)

基本情報

主市場:東証プライム

時価総額:6兆4140億円

主要指数採用:JPX400、日経225、日経300、TOPIX、TOPIX100

東証33業種:食料品

株価指標

株価(9/3現在):3202円

PER(株価収益率):12.5倍

PBR(株価純資産倍率):1.47倍

ROE(自己資本利益率):13.90%

売上高営業利益率:24.59%

海外売上高比率:73.46%

配当利回り:5.86%

還元方針:配当性向75%を目安とする。自己株式取得は、財務状況及び中期的な資金需要を踏まえて実施の是非を検討する。

権利落ち日:12月末、6月末

株主優待:なし

<ポイント>

PER、PBR的には割安感はそれほどありません。ただし、ROE・営業利益率が高水準であり、効率的に稼いでいることがわかります。そのうえ、海外売上高比率が7割を超えており、昨今の円安により利益の増加が見込めます。配当利回りが5.8%と非常に高配当で、配当性向75%と高還元が魅力です。

業績

通期業績は、売上高は3.8%増収、営業利益は3.1%減益ですが、最終利益・修正1株利益は3.2%増益の見通しです。

第2四半期決算では、売上高・利益ともに増収・増益の予想となり、売上高・営業利益・最終利益のすべてで、上方修正が発表されました。

主力のたばこ事業では、紙・加熱式の両方で販売本数に増加がみられ、総販売数量は昨年同期比2.5%成長となりました。また、値上げと円安により営業利益も、昨年同期比10.1%とかなり伸びました。

今期はかなり円安が進行したため、円安による影響が大きかったように思えますが、そうでもありません。増減要因をみてみると、為替の影響を除いても167億円の増益となっています。利益の伸びは販売数量の増加と値上げによる影響が強く、一時的ではないことが分かります。

先述した通り、第2四半期決算では、通期業績の上方修正も発表されました。

上半期は総販売数量の増加がみられましたが、下半期はスーダンにおける事業の一時停止影響などの一時的な要因により、販売数量の減少が見込まれています。それにより、通期でも上方修正はありましたが、昨年度比で1.0%の小幅減になる見通しです。

営業利益についても、上方修正はあるものの、インフレーションによる間接コストの増加により5.8%の減益見通しです。

ただし、配当金については、第2四半期決算時点で増配の発表はありませんでしたが、通期業績の上方修正に伴い、配当性向が73.0%になる予想です。現在、円安は高水準で維持されており、営業利益の増加要因になります。円安による物価高・原材料高に伴いコストの増加はありますが、JTは海外売上高比率が高いため、追い風になるかもしれません。このままの円安が続けば、通期業績のさらなる上方修正・増配が発表される可能性もありますね。

まとめ

今回は、通期業績の上方修正を発表した高配当株の筆頭、日本たばこ産業(JT)について紹介しました。

JTは、たばこ事業において、販売数量の増加・円安により通期業績が上方修正されました。円安の高止まりにより業績の上振れ要因も残されています。高収益・高利益率でありながら、配当性向75%と高還元を掲げているため、業績の上振れにより増配の可能性もみえてきます。

昨今の円安に伴う物価高・資源高により、企業が値上げをしているため、家計が圧迫されて、生活が苦しくなっている方も多いかもしれません。そこで、株式投資でいただける配当金の魅力はかなり高くなっているため、株価は上がってきていますが、押し目を積極的に狙ってみると、中長期での資産形成に寄与すると思います。

以上です。

このブログでは、新NISAに向けて高配当株への投資に興味があるけど、目忙しくて銘柄を分析している余裕がない。会社の概要や業績をサクッとみて、分析にあまり時間をかけたくない。

という方に向けて、高配当や新NISA、投資に関するお得な情報などを発信しています。

資産運用を始めたてで、高配当株の分析・選定に悩んでいる方はでひ参考にしてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました