今回は、日本3大メガバンクの一角、累進配当で有名な三井住友フィナンシャルグループについて紹介します。日本銀修正に伴う国債金利の上昇により、業績上昇・増配が期待できる銘柄です。新NISAに向けて、検討していきましょう。
概要
企業情報
証券コード:8316
銘柄名:(株)三井住友フィナンシャルグループ
決算:3月
業種:銀行業
特徴:日本3大メガバンクの一角。銀行業のほか、信託銀行・証券・カードなどあらゆる事業を営む。効率性トップ。
基本情報
主市場:東証プライム
時価総額:9兆818億円
主要指数採用:JPX日経400、日経225、日経300、TOPIX、TOPIX100
東証33業種:銀行業
株価指標
株価(9/1現在):6790円
PER(株価収益率):11.0倍
PBR(株価純資産倍率):0.68倍
ROE(自己資本利益率):6.50%
売上高営業利益率:ー
配当利回り:3.68%
還元方針:累進的配当・配当性向40%を目安。ボトムライン成長を通じて増配を実現していく。自己株式取得は機動的に実施。
権利落ち日:3月末、9月末
株主優待:なし
<ポイント>
累進配当・配当性向40%に加え、自己株式取得を機動的に実施していく方針。配当性向を無理やり上げず、利益成長に伴って累進配当を続けている優良企業です。
PER的にはそこそこな水準ですが、PBRは0.68倍と割安。東証からPBR1倍の是正するよう提言が出ており、中期経営計画ではPBR改善に向けて資料を作成しており本気度がうかがえます。現在のPBRは1倍をかなり下回っているため、追加の株主還元策を導入してくる可能性が高いです。
業績
通期業績は、売上高・営業利益・経常利益は非開示。最終利益は1.8%増益、修正1株利益は4.1%増益の見通し。1株配では10円の増配予定です。
第1四半期決算では、売上高が前年同期比で70.7%増収と過去最高を更新。経常利益・最終利益は小幅な減益となりましたが、修正1株利益は0.8%増益になりました。通期業績の修正1株利益から比較すると、第1四半期時点で進捗率30%と好調な滑り出しです。
新サービスであるOliveでは、アカウント開設数・新規入会数を向上させる目標をたてており、それに伴う預金・手数料・ファイナンス等での増収を目指しているとのことでした。
まとめ
今回は、日本の3大メガバンクの一角であり、累進配当を掲げている三井住友フィナンシャルグループについて紹介しました。
昨年末と今年に入ってから、日本銀行のYCC修正により株価はかなり上がってきて、手が出しづらい状況かと思います。しかし、株価指標的には11.0倍、PBRは0.68倍と、PBRからみてかなり割安です。
通期業績は非開示となっておりますが、第1四半期決算では売上高が7割増収、修正1株利益での進捗率は30%と好調な滑り出しです。
世界経済の動向が不透明ですが、日本国内では国債金利の上昇により利ザヤが改善され、銀行業にとっては追い風になります。
PBRがまだまだ割安であること、業績の上振れ要因が残っていることから、配当金の増額や増配、自己株式取得による追加の株主還元策を出してくる可能性があるため要注目です。
以上です。
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