【eMAXIS Slim 全米株式】人気シリーズから新しい投資信託が登場!!9月15日から運用開始!

概要

8月18日に、三菱UFJ国際投信の人気シリーズ「eMAXIS Slim」から、全米株式に投資できる投資信託が発表されました。

ここでは、➀そもそもeMAXIS Slimシリーズとはなにか、②新しい投資信託の特徴について解説していきます。

eMAXIS Slimシリーズとは

三菱UFJ国際投信が運用している投資信託のシリーズで、業界最低水準の運用コストなのが特徴です。金融庁が認可したファンドのみが対象となる”つみたてNISA”の対象として、9ファンドがラインナップしており、純資産総額がシリーズ合計で5兆円を突破しています

補足

なぜ、運用コストの低さが重要なのかというと、

運用利回りが同じファンドに投資した場合、運用コストが低い(コストを抑えた)ファンドのほうが、パフォーマンスが高くなるからです。

銀行窓口で販売されている投資信託のなかには、信託報酬が1.0%を超える商品も存在します。たった1%と思うかもしれませんが、

例えば100万円を信託報酬1.0%のファンドに投資していた場合、100万円×0.01=1万円

つまり、年間で1万円のコストがかかることになります。

しかし、信託報酬が0.1%のファンドであれば、100万円×0.001%=1,000円

年間で1,000円のコストになるわけです。

差額9,000円をファンドの買い増しに利用すると、どんどん複利効果で資産が増えていくため、資産運用の効率が上がります。

それが上図にあるように、コストによってリターンに差が出るということです。

eMAXIS Slimシリーズは、純資産総額が大きく、投資者から資金を集めやすいため、業界最低水準の運用コストで、ファンドの運用が可能というこですね。

eMAXIS Slim 全米株式について

指数

「MSCI USA インベスタブル・マーケット指数」に連動します。

どのような指数かというと、米国株式市場の時価総額99%をカバーするように設計された、大型株、中型株、小型株を対象とする、時価総額加重型の株価指数です。

メリット

➀米国株式市場の99%をカバーできる

 以前からある「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は、米国市場に投資をする点では同じですが、S&P500指数という、米国株でも時価総額を大きい上位500銘柄に投資をするというファンドになります。

 そのため、S&P500指数に採用されていなければ投資できません。ここ数年で一気に成長してきたテスラは、2020年までS&P500指数に採用されていませんでした。このように、S&P500指数連動では、米国を代表する500社の大企業に入らなければ投資ができないため、これから大きな成長を見込めるグロース株に投資ができず、成長の恩恵が受けられません。

 しかし、米国市場の99%に投資ができるMSCI USA インベスタブル・マーケット指数では、こういったグロース株にも投資ができるため、成長の取りこぼしが少なくなります

②他社の全米株式インデックスファンドと比較し、運用コストが安い 

 eMAXISSBI楽天
信託報酬(%)0.093720.09380.162

 SBI証券・楽天証券でも全米株式インデックスファンドに投資できます。

 それぞれ信託報酬を比較してみると、eMAXIS Slimが一番低コストであることがわかります。

③分配を再投資し、信託財産の成長を優先する

 当ファンドは、年1回の決算時に分配金額を決定します。

 その際、分配を抑制し(投資者に分配金を払わず)、ファンドが成長できるように再投資をする方針です。分配金を支払ってしまうと、支払い時に税金がかかってしまい資産運用の効率が下がってしまうことを防ぐ目的です。

デメリット

➀先物取引等を利用することがある

 対象インデックス(指数)との連動を維持するため、先物取引等を利用し株式等の実質投資比率が100%を超える場合があります。

 信用取引を利用するため、少しリスクが高くなります。

②為替ヘッジを行わない

 原則として、為替ヘッジは行いません。

 米国株式市場に投資する際、投資者から集めたお金で、マザーファンドと呼ばれる現地のETFなどに投資をします。投資者から集めたお金は”円”で取引されますが、現地ETFの取引は”ドル”になります。そのため、為替によって株式の価格が変わらなくても、為替によって取引できる株数が変わってしまいます。それを防ぐのが為替ヘッジという方法ですが、当ファンドは為替ヘッジをおこなわないため、為替の変動による影響を受けるということです。

③分配金が少ない または ない

 メリットでもありましたが、あまり分配をせず、ファンドの成長に再投資していく方針です。そのため、ファンドが値下がりし含み損となった際、分配金が少ないため、ファンドを保有し続ける忍耐力が試されます。

④つみたてNISAの対象にならない

 当ファンドは、9月5日時点で、新NISAの成長投資枠での投資対象になりそうとのことです。そのため、つみたて投資枠での投資ができないため、成長投資枠の使い方が少し難しくなります。

 成長投資枠は年間で240万円あり、そこには自分で選んだ個別株やETF、投資信託を取引することができます。当ファンドのように、全米株式に投資できるファンドはいくつかあり、他のファンドはつみたて投資枠での投資が可能であり、成長投資枠は自由に使えます。ただし、当ファンドに投資をしてしまうと、240万円の枠が減ってしまうため、個別株やETFに充てる枠が少なくなってしまうのです。

まとめ

今回は、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 全米株式」について解説しました。

メリット・べメリットはありますが、運用コストが業界最安値であり、同じ指数に投資をするなら運用コストが低いファンドに投資をすることが重要であるため、十分に当ファンドには投資妙味があると思います。

メリット・デメリットを見極めたうえで投資を検討してみてはいかがでしょうか。

以上です。

このブログでは、新NISAに向けて高配当株への投資に興味があるけど、目忙しくて銘柄を分析している余裕がない。会社の概要や業績をサクッとみて、分析にあまり時間をかけたくない。

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